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2018年 北医体Touitai


2018年 北医体Touitai

予選
対 秋田大学医学部   2−0 〇
対 東北大学医学部 2−0 〇
準々決勝 対 岩手医科大学  2−0 〇
準決勝  対 札幌医科大学  2−1 〇
決勝   対 新潟大学医学部 0−2 ×
結果 4勝1敗 準優勝


  • 5年ぶりの準優勝!

 1〜4年生の現役プレーヤー・マネージャーが全員揃う最後の大会・北医体。そして4年生が幹部になってから初めて、スタメン7人全員が万全の状態で迎えることのできた大会である。スタメン7人に加え、ピンチサーバーには今大会で引退となる中村、そしてサーブの良い1年生の青柳・田中を起用する方向で練習を積んできた。昨年度は決勝トーナメント初戦で負けてしまったため、今年は決勝トーナメント初戦に勝ちベスト4に入ることを目標に、またふがいなかった春学連のリベンジを果たすべく、この大会を迎えた。

東医体
1日目、第1試合目の相手は秋田大学医学部。昨年は決勝トーナメントにも進出しているチームで、カラフルな髪色が特徴的である。リベロ・セッターが中心の守りのいいチームで、粘りで負けないバレーをすることを意識して試合に臨んだ。  第1セット目、はじめは相手のミスが目立った。ミススパイク、タッチネットと2点連続ポイントを取られた秋田医は6−3の時点でたまらずタイムアウトをとった。その後レフトの森越と金子が順調にスパイクを決めつつも、相手のレフトにも強力なスパイクを決められ、交互に点数を取り合うような状況が続く。10−8の場面で志賀がAクイックを決め、流れに乗れるかといった場面であったが、サーブミス、つなぎのミスといった失点を重ねてしまった北医は、14−14の同点に追いつかれてしまった。しかし新堂のコースを狙った強力なサーブで相手のミスを誘いだした北医は、5点連続ポイントをもぎとり19−14の大幅なリードを得る。流れにのってセットをとれるかといったところだが、相手のエースに強力なスパイクを一気に叩き込まれてしまい、逆に5点連続ポイントをとられてしまう。21−20まで点差を縮められた北医だが、志賀・金子のスパイクにより、25−21で第1セットに勝利した。  続く第2セット目、石津のカットのから金子のスパイクで順調なスタートを切るも、相手の強力なスパイクで2−4とリードを許してしまう。しかしこのセットでも相手のミスが目立ち、なんとか食らいついた北医は13−12まで互いに点を取り合いながらゲームを進めた。この場面で中村をピンチサーバーとして投入するも、コースを狙った相手のフェイントを拾いきれずに北医はリードを取れなかった。しかしその後、金子のスパイクで点を取りながら、新堂のブロックポイントで完全に流れをつかんだ北医は、20−16の大幅リードで終盤を迎える。その流れで徳井と交代で青柳がピンチサーバーとして出場し、強力なフローターサーブで相手を翻弄していくと、なんと2本目のサーブで1年生にして今大会初のサービスエースを決めた。たまらず相手はタイムアウトをとるが、青柳のサーブは続き、23−17まで点差を広げた。24、25点目はどちらも相手のミスサーブによって得られ、セットカウント2−0のストレートで北医は勝利を収めた。  この試合では北医のミスはあまりなく、逆に相手のミスに助けられて勝つことができた。随所に目を見張るプレーもみられ、いいスタートを切ることができた。  第2試合は東北大学医学部。昨年度の北医体優勝チームで、パワフルなスパイクを打つレフトが軸のチームである。試合を観ていて、相手のライトがレシーブに難があることが分かったので、サーブ・スパイクをライト狙いで攻めていくことを確認し、試合に臨んだ。 第1セット目、金子のブロックポイントから試合は始まった。ブロックがうまく機能していたが、サイドラインギリギリのスパイクを打ち付けてくる東北医に大幅リードを奪うことは叶わず、15−12まで接戦が続いた。その後、クイックを2本連続で決められ、さらにサービスエースを取られた北医は15−15でタイムアウトを取らされてしまう。しかし、森越のスパイクが決まり、相手のアウト気味なスパイクを冷静にジャッジして得点を重ねていった北医は、25−22でなんとか1セット目を取ることができた。この時点で、北医の予選首位通過が決まる。 続く第2セット、金子のストレートコースのスパイクが2本連続で決まるところから試合が始まる。その後2点取り返されるも、志賀がAクイックを決め、そこから志賀のサーブが相手の隙をつき、相手のミスにも助けられ10−2と大幅な点差をつけることに成功する。サーブミスにより得点を与える場面もみられたが、順調に試合を進めていき16−9で中盤を迎える。ここで中村が辻野と交代してピンチサーバーとして入るが、相手のセンタースパイクを止めることができずに相手に得点を与えてしまう。その後も互角の攻防が続き、交互に点を奪い合う形で試合が続いた。試合終盤、森越のレフトオープンがラインギリギリのコースを攻めるなどして、一挙4点を奪うことに成功した。そして24−17の締めの場面で、徳井と交代で田中をピンチサーバーで投入、ネットインサーブで相手レシーブを乱すと、相手のスパイクミスで25点目を冷静に獲得した。結果、25−17で無事に第2セットを奪うことができた。セットカウント2−0で北医はストレートで勝利を収めた。 相手に押される場面も多々あったものの、粘りのバレーで相手に試合の主導権を握らせず、勝ち切ることができた試合だった。 結果、予選リーグは2戦全勝、2年連続首位通過で決勝トーナメント進出を決めた。 1日目の夜には毎年恒例のレセプションが行われた。初日負けなしの勢いそのままに、1年生の芸大会では北医の1年生達が大活躍、見事2位を獲得した。北医にとっては数年ぶりの入賞であり、大いに盛り上がった。これでチームは更に勢いづき、次の日に控える運命の決勝トーナメントを最高の形で迎えることとなった。 2日目、決勝トーナメントに進んだ北医は準々決勝で岩手医科大学と対戦した。レフトのキャプテンを攻守の軸にしたチームだったので、キャプテン以外を狙うという意識で試合に臨んだ。 第1セットは序盤からサーブカット乱れ、岩手医に序盤は先行される。試合は進んでいき、相手のミスで逆転したところで中村の登場。連続得点に成功し、13−9でタイムアウトをとらせる。タイムアウト明け、中村が下がるも志賀のサービスエース飛び出す。勢いそのままに田中もピンチサーバーで登場し、いいサーブ打ったがカットされ、得点には繋がらない。しかし、その後も北医が相手のミスなどで度々連続得点に成功し、21−14となったところで岩手医は2度目のタイムアウトをとる。タイムアウト明け、23−16で長いラリーが続くが、志賀の2段トスを金子が打ちきりセットポイントを握る。そのまま最後も金子が決め第1セットを取る。 続く第2セット。森越のサーブで始まり、カットを乱すも岩手医の強烈なスパイクが決まり先制を許す。続く岩手医のサーブでカットを乱され連続得点されてしまう。その後もなかなか繋げず0−4になったところで北医1度目のタイムアウトをとる。タイムアウト明け、石津の完璧なサーブカットから金子が決め1点返すも、またも岩手医に連続得点を許し2−9となる。ここで迎えた金子のサーブ。相手を崩しスパイクミスを誘う。その後も、辻野、石津の繋ぎもあり4−9まで追い上げたところで岩手医が1度目のタイムアウトをとる。タイムアウトが明けても北医の勢いは止まらない。相手のダイレクトを新堂がブロックしまたも連続得点をする。相手のミスもあり勢いそのまま10−9と逆転したところで岩手医は2度目のタイムアウトをとる。2度目のタイムアウト明け、金子のサーブは冴え、崩したところを森越が決め、リードを広げていく。その後も安定したサーブから連続得点を決め、リードを保って24−14で迎えたマッチポイント。相手のスパイクを新堂が拾い、志賀のトスから最後は金子が決め準決勝進出を決めた。 試合全体を通してサーブカットが安定しなかったが、相手のスパイクを拾い、繋げてミスを誘うバレーができた試合だった。 続く準決勝、相手は普段から練習試合も行なっている札幌医科大学。守備に非常に長けたチームで、加えてサイドの攻撃力もあり、手ごわい相手である。最初に目標としていたベスト4は達成したものの、決勝進出を目指し、挑戦者の気持ちで試合に臨んだ。 第1セットは札医のサーブから始まった。石津のカットから金子がスパイクを決め先制する。両チームサーブミスが続きなかなか勢いに乗れず、サイドアウトが続いていった。そんな中、北医はチャンスボールをお見合いしてしまい連続得点を許してしまう。その後両チーム得点を重ね、7−10で迎えた札医のサーブ。サーブカットが乱れ、ダイレクトで叩き込まれる。更にサービスエースを献上し、7−12となったところで北医は1回目のタイムアウトを取る。タイムアウト明けも嫌な流れは続き7−14まで離されてしまう。札医のスパイクミスで8−15となったところでピンチサーバー中村が登場し、相手を崩すもブロックアウトを取られてしまう。中盤は札医のジャンプサーブに苦戦し、徐々に離されてしまった。北医は札医のミスでしか得点を取れず、なかなか得点差を縮めることができず、流れをつかめないまま14−25で第1セットを落としてしまった。 第2セットは北医のサーブでスタート。札医に先制され、スパイクミスでいきなり連続得点される。しかし、その後北医もブレイクをし、2−3となる。ここで金子のスパイクが返って来たところを志賀がダイレクトで叩き込む。ここから試合が北医に傾き始める。志賀のサーブから相手を崩し5連続得点に成功した。中盤以降は何度も連続得点されそうになるも、石津、辻野、森越の繋ぎや、森越、金子のスパイク、札医のミスなどもあり、なんとかリードを守りながら試合を運んでいく。そんな中ピンチサーバー中村が登場し、金子のスパイクで連続得点に成功する。そして、徳井のダイレクトで再び連続得点する。ラリーが長く苦しくなったところで、このセット絶好調の徳井がまたもダイレクトを決め、札医を突き放す。試合も終盤に入り新堂がリベロからサービスエースを取り、23−18になったところで札医はタイムアウトを取る。タイムアウト明け、24−20になったところでピンチサーバーとして田中が入り、昨日同様ネットインで相手を崩すも、スパイクを決められてしまう。この後札医の追い上げが始まり、連続得点で24−24となるも、森越がライトからスパイクを決めセットポイントを握る。最後は相手のスパイクミスで第2セットを取り返し、勝負は最終セットにもつれ込んだ。 札医のサーブで始まった最終セット。札医に先制されるもすぐに金子が取り返す。序盤は志賀のスパイクレシーブからの繋ぎで北医が連続得点をし、リードする。その後北医は森越のスパイクで得点を重ねるも、サーブミスでなかなか連続得点を取れない。途中、徳井のサーブから始まった長いラリーを得点に繋げられず流れが札医に傾きかける。直後の札医のサーブ。カットが乱され、3打目をスパイクできない状況になってしまう。だがここで、今大会調子のいい新堂が相手の間に落とす絶妙な返球で得点し、流れを渡さない。相手のミスもありブレイクを重ねた北医が13−10でコートチェンジを迎える。コートチェンジ後も、森越のスパイクがラインぎりぎりに決まり得点を重ねていく。中盤に田中がピンチサーバーで投入され、スパイクミスで連続得点に成功、着実にリードを広げていった。その後もリベロ石津を中心に強烈なスパイクをしのぎ、相手のミスを誘うバレーで20−14としたところで、札医がタイムアウトをとる。タイムアウト明け、森越が下がり前に出た金子もエンドライン際にスパイクを決める。長いラリーもなんとか繋ぎ最後は金子がセンターセミを決め切る。セット終盤、マッチポイントを握りながらスパイクミスも絡みながら札医に追い上げられ、24−20となる。直後も札医のリベロが森越のスパイクを粘り強く拾いなかなか決められない中、最後は森越がストレートに軟打を決め25−20、何とか決勝進出を決めた。 第1セットと第2セット中盤まで、北医のサーブカットが乱されコンビを使えなくなったところを札医はチャンスを丁寧にあげ、レフトの強烈なスパイクで有利に進めてきた。その後、北医のサーブカットが安定し、点差がついてくると札医にもミスが出始め勝利を収めることができた。 ついに迎えた決勝戦。相手はここ2年負けている新潟大学医学部。強力なセンターを擁しており、攻守ともに非常にバランスの取れたチームである。相手が直前まで分からなかった上、チーム全員が初めて経験する決勝戦である。緊張と興奮が入り混じる中で、自分たちのいつも通りのプレーを心がけることを目標とした。この日3試合目となり疲れも見える中、試合が始まった。 第1セットは新潟医のサーブでスタート。石津がサーブカットをし、金子がスパイクを決めて幸先よいスタートを切る。しかし、その後は新潟医の高い守備力の前になかなかスパイクを決められず、逆にミスを連発してしまう。新潟医はジャンプサーブを打つプレーヤーが多くカットで苦戦する中、森越がレフトからインナーにスパイクを決めると続いて新堂がサービスエースを取る。お見合いやサーブミスで嫌な流れができ6−10とされたが、新堂のスパイクレシーブが冴えに冴え、今大会絶好調の金子がスパイクを4点連続で決め、10−10になったところで新潟医がタイムアウトを取る。タイムアウト明けも金子の2段スパイクや新潟医のスパイクミスで得点を重ねる。そんな中、辻野に変わって中村がピンチサーバーで出場し、相手を崩すものの得点には繋がらない。その後北医は志賀のクイック、金子のバックアタックで得点していくも、新潟医のエンドラインぎりぎりのスパイクをなかなか拾えない。ここで、徳井に変わって田中がピンチサーバーで投入される。が、サーブはわずかにアウトとなりブレイクとはならない。試合は進み、20−20で迎えた新潟医のサーブ。カットが乱れ、ミスにつながってしまい20−22と離されたところで北医がタイムアウトを取る。しかし、タイムアウト明けも流れを切ることはできず21−25で第1セットを落としてしまう。 第2セットも新潟医の強烈なサーブをカットすることができず序盤は新潟医有利に進められる。ここで、この試合で引退となる中村がピンチサーバーで登場。サーブで崩し、4連続ポイントを取り、13−11になったところで新潟医がタイムアウトを取る。タイムアウトが明けにさらに1点を追加したところで中村が下がる。リードした北医だったが、チャンスボールや軟打レシーブのミスが目立ちリードを縮められる。中盤以降はブロックの上から打ち込んでくる新潟医のスパイカー陣に対応できずブロックアウトを大量にとられてしまう。しかし、新潟医もスパイクミスやサーブミスで流れに乗れない。22−20のところで新潟医が2度目のタイムアウトをとる。タイムアウト明け、新潟医の高さのあるクイックに苦戦する。23−23で迎えた新潟医のサーブ。コートの隅ぎりぎりにサービスエースを決められ23−24とマッチポイントを握られる。ここは森越がスパイクを決め24−24としたものの、新潟医もサイドアウトを取り24−25となり、またも新潟医のマッチポイントとなってしまう。最後は新潟医にサービスエースを取られ試合が終わった。 決勝では、試合を通して新潟医の攻めるサーブや、ブロックの上から打ち込まれるレフトのスパイク、センターの高さのあるクイックに対応できずに準決勝まで続けてきた繋ぐバレーができなかった。 この結果、北医体は5年ぶりの準優勝という結果で幕を閉じた。秋学連、春学連とずっと苦しんできたが、今回の大会では試合を重ねるごとにチーム全体が1つにまとまっていき、昨年の秋から練習してきた自分たちのバレーを100%、いや120%発揮できた、1年の成果が出た大会だったように思う。惜しくも優勝は逃してしまったが、この悔しさをバネに1か月後の東医体では1つでも多く勝てるよう、練習に励んでいきたい。 今回の北医体で、2年生の金子がベストレフト賞を受賞した。おめでとうございます。また、3年生の中村がこの大会をもって引退した。これまで2年と少し、本当にお疲れ様でした。  

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