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2014年 東医体Touitai


2014年 東医体Touitai

予選リーグ
対 慶應義塾大学 0−2 ×
対 札幌医科大学 0−2 ×
対 旭川医科大学 0−2 ×         結果 0勝3敗 予選リーグ敗退


  • 課題の見えた東医体

 東医体というこのチームが最も重要視している大会を迎えた。6月の北医体でエースの菅原が引退し、また1年生の大島と久保田は、所属学科の都合のため不参加となった。エースポジションには北医体まで裏レフトで出場した三國が、裏レフトには1年生の藤畑が入った。カットは今大会からセンターで出る三輪の参加によって中島、横井と従来通りの3枚カットを形成して臨むことになった。また、東医体の予選リーグは慶應義塾大学のほか、旭川医科大学、札幌医科大学の道内2校と奇しくも顔を合わせる形となった。昨年優勝の旭川医科大学、北医体優勝の札幌医科大学が強いことは明らかだったが、レフトが決めるまで粘り強くつないでいくことを確認して大会に臨んだ。  予選初日の相手は慶應義塾大学。お互いデータがない状況ではあるが、同予選ブロックの旭川医科大学や札幌医科大学との地力の差を考えると、絶対に勝利したい一戦である。練習してきたレシーブでボールをつなぎ、トスをレフトまで数多く回すことで攻撃回数を増やすという、いつも意識してきた戦い方をしていこうと確認して試合に臨んだ。  1セット目、始めの3点を落とすと相手が勢いに乗ってしまい、クイックやレフトスパイクを立て続けに打ちこまれてしまう。こちらもなんとかスパイクを拾うも、レフトにトスを上げるのが精一杯で、慶應の高いブロックの餌食となってしまう。さらにサービスエースを奪われ0−7となったところで1度目のタイムアウトを取る。タイムアウト後に相手のサーブミスなどによってローテーションが3つ回るが、藤畑が前衛に来るも流れを変えられず3−14で2度目のタイムアウトを取る。2段トスまでつなげることと、スパイカーはそれを打ち抜くことを心がけようと確認し、コートに戻る。タイムアウト明け直後に藤畑のスパイクがストレートに決まりコート内の空気が明るくなったが、流れは変わらずに8−25で1セット目を落とした。  セット間に相手のセンターのAクイックを消すためサーブは攻めていくこと、レフトには必ず2枚ブロックをつくために、なるべくレフトが相手センターをマークすることを確認して臨んだ。2セット目開始早々に三國のスパイクがクロスに決まり幸先よくスタートを切る。ブロックでは木山のワンタッチなど、得点には至らないが1セット目より相手の攻撃についていけるようになったことでラリーが続き、相手のミスを誘う。4−4と競っていたところでこちらのスパイクミスを皮切りにミスが続いてしまい、点差が一気に開いてしまった。6−13となったところでタイムアウトを取る。タイムアウト明け直後に藤畑がスパイクを決めてローテーションを回すと、中島のカットや横井のレシーブが安定し始め、チームの歯車が回り始める。三國がスパイクをコースに打ち分けて3得点を挙げると富田のサービスエースが飛び出し、良い形での攻撃することができたが、序盤の点差が響き結局15−25で押し切られ、セットカウント0−2でストレート負けを喫した。  前日負けてしまったため、この試合を落とすと予選リーグ敗退が確定してしまう2日目。相手は札幌医科大学。札幌医科大学は両レフトを中心とするチームで、表レフトの高さと威力のあるスパイクと、コースで攻めてくる裏レフトをどう抑えるかが焦点となった。お互いよく知るチームのため、サーブの狙い目やこちらが狙われると思われる選手の確認もして試合に臨んだ。  1セット目、序盤は両エースの打ち合いとなり三國がフェイント、クロスへの長めスパイクで得点を挙げる。しかし2−4からサーブカットが崩れ始め、サービスエースを決められる。この後失点を重ね2−7となったところで1度目のタイムアウトを取る。タイムアウト明けからレフトへのブロックを散らすために木山のクイック等を使い始める。その中で中島がライトセミをクロスへ打ち得点を挙げた。6−14と食い下がるも、相手のレフトとセンターのコンビから崩され、9−20と点差を広げられる。最後はこちらのミスで失点を重ね12−25で第1セットを落とした。  スパイクミスを除いて9点をミスで献上してしまった1セット目を反省し気を引き締め直して臨んだ2セット目。三輪がカットをあげ中島もライトスパイクを立て続けにレシーブをするもなかなか得点に繋げることができない。悪い流れの中、三輪のサーブカットから三國がクロスにスパイクを決める。理想とする形で得点を挙げ2−3と点差を縮める。ここからは点差が全く開かない一進一退の展開が続く。富田が意表を突くツーアタックを決め、2段トスから三國がブロックアウトを取るなど随所に好プレーが見られる。また、課題だったブロックもレフトスパイクにしっかり2枚ついてコースを消し、相手レフトをフェイントに逃げさせ、相手スパイクをシャットする。そして藤畑がストレートに決めてついに14−13とリードして中盤に入る。しかしその後、ツーアタック、Aクイック、コンビを決められ14−17と逆転され、1度目のタイムアウトを取る。ブロックの確認を行ってコートに戻るも、サービスエースを含め3本続けてカットを崩されてしまい14−20となったところで再びタイムアウトを取る。2度目のタイムアウトの後、藤畑がブロックアウトを奪い良い流れを作ると、中島がライトセミからストレートにフェイントを決める。乱されたブロックも木山、中島がシャットをするなど立て直す。しかし、最後はレフトスパイクが相手ブロックに捕まり18−25で第2セットも落とした。この結果、セットカウント0−2で負け、予選リーグでの敗退が決定した。  予選敗退が決定した後の旭川医科大学戦では、北海道2部リーグの旭川医科大学に対して自分たちの力がどれほど通用するのか試す意味も込めて、とにかく思いきって挑んでいこうと臨んだ。旭川医科大学は今大会の優勝候補であり、あらゆる面でハイレベルなチームである。コンビやBクイックに対してブロックマークを外さないこと、ボールを落とさず攻撃つなげることなど、まずは守備面で食らいつくことから組み立てることを試合前に確認した。  1セット目、序盤は三輪のカットが上がり、また横井が相手エースのスパイクを連続で上げ、三國のスパイクへつなぐという狙い通りの形となる。レシーブは上がるものの攻め手を欠き点差が開きかけるも、富田のツーアタックや三輪のブロック、再三の好カットで粘り、相手のミスを誘うことで6−8まで何とかくらいついていく。しかし、レフトスパイクがブロックに捕まり始め、スパイクミスが続いたところで点差が広がったため6−13で1度目のタイムアウトを取る。タイムアウト後もラリーで粘るが決めきれない中、藤畑のストレートへのスパイクと木山のサービスエースでなんとか得点を挙げる。点差を維持していたが、今まで安定していたカット陣が相手のジャンプサーブによって崩され9−19となったところで2度目のタイムアウトを取る。だが、流れは変わらず、11−25で第1セットを落とした。  続く2セット目、三輪の好カットから三國がスパイクをストレートに決めて幸先よく始まる。これで勢いに乗ったのか三國はカットのあと自らスパイクでブロックアウトを誘い得点を挙げる。3−3となり三國が後ろに下がった後、富田が難しい体勢からトスを上げるなど気合の入ったプレーを見せる。しかし個々の力で上回る相手に押され3−10で1度目のタイムアウトを取る。この後もエースに決められる展開が続き、藤畑のブロックアウト、三國のクロスへのスパイクで得点を挙げるも最後は相手のジャンプサーブでとどめを刺され7−25で第2セットも落としストレート負けを喫した。  全試合がストレート負けで終わったことは残念だったが、昨夏からレシーブとスパイク、セッターの育成を重視して練習に取り組んできた中でレシーブとセッターの育成に関してはある程度の成果が見えた大会だった。カットやレシーブの安定感が増し、2年生はチームの中心を担う頼もしい選手が増えてきた。しかしスパイカーの枚数をそろえられず、ブロックの練習を行うことができなかったため、カットとスパイカーのいずれかが乱れると連続失点を繰り返す形となった。今後はこのような負け方をしないようチーム作りに活用していきたいと思う。なお今大会で2年半チームを支えてきた3年生マネージャーの金森、並河が引退した。二人ともお疲れ様でした。

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