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2013年 秋学連Akigakuren


2013年 秋学連Akigakuren

対 北海道文教大学 0−2 ×
対 札幌国際大学 2−1 ○
対 はこだて未来大学 0−2  ×
         結果 1勝2敗 5部A 2位


  • 春に向けて

 東医体終了後、幹部が交代して3年生富田がキャプテンとなり同じく幹部の3年生横井、鍋島とともに練習に励んできた。チーム方針として、もったいないミスを少しでも0に近づけていくために基礎的なメニューに時間を割いて練習に励んだ。その分、ブロックやコンビなどの実践的な練習をする機会が少なく不安要素も相当あったが、自分たちのできることをしっかりとこなして勝利をもぎとろうとこの大会に挑んだ。また今大会から5年生の大浦がチームに復帰した。 第1試合の相手は北海道文教大学。去年までこのチームの大エースだった選手が引退していたが、高校時代にかなりの実力をつけていた1年生を中心とする若いチームである。 1セット目、序盤は互いにレフトスパイカーによる二段の打ち合いが続く中、実践の練習不足からパッシングやネットタッチなどのミスが出て少しずつ相手にリードを許してしまう。この悪い流れを切ったのは今大会から復帰してセンターでスタメンに入った大浦であった。少々ネットから離れたところから上がったAクイックのトスを見事にコースに切って得点する。そこから、裏レフトの藤畑が難しい二段トスをしっかり打ち切るなどの好プレーが続き3連続得点で相手に喰らいつく。しかし、なかなか相手の流れを完全に切ることができない。相手センターのAクイックやBクイック、レフトへの平行を多用した攻撃にブロックもレシーブもうまく機能せず相手に連続得点を許してしまい、15−21となったところでタイムアウトを取る。流れを取り戻したいタイムアウト明け。藤畑の好サーブや久保田のライトからのスパイク、相手のミスもあって19−20まで巻き返す。しかし最後は相手センターのブロック、クイックに翻弄されてしまい、20−25でこのセットを落としてしまった。 セット間で1セット目の反省からネットタッチやパッシングなど細かいミスをなくしていこうと確認した。2セット目は序盤、ネットに近い難しいトスでもレフト三國がしっかり決め切るなどで順調に得点を重ねていく一方で、相手のセンターからのクイックで簡単に失点してしまう。ローテが回ってセンター大浦が前衛に出てきたところでこちらも大浦のAクイックやセッター富田のトスフェイントで得点し反撃する。しかし中盤以降、1セット目と同様のネットタッチやダブルコンタクトの反則を取られてしまい、嫌な雰囲気が漂う。これまで決定率100%だった大浦のクイックや調子のよかった三國のレフトスパイクも徐々に相手センターのブロックに捕まり始めて思うように得点できない。約4点のリードを詰められないまま相手が20点のになる。1セット目の反省を活かしてここで何とか流れを変えたい所だったが、またしても相手センターの攻撃に翻弄されてしまう。最後は秋学連まで一番練習してきたつなぎの部分でミスが出てしまい19−25でこのセットも落としてしまった。 第2試合の相手は札幌国際大学。春学連の時にも対戦し、その時は敗北してしまった。絶対的なレフトエースを擁するチームであり、試合前のミーティングにおいてもエースのマークを絶対に外してはならないと確認し挑んだ。なお、この試合に勝たないと5部Bに降格が決定してしまう、絶対に負けられない試合であった。 1セット目。出だし、互いに負けられない試合ということもあって非常に堅い展開が続く。そんな中、センター二階堂の相手スパイカーになんとか喰らいつくブロックや中島の好レシーブ、富田の粘り強いつなぎなどで徐々に点差を広げていく。二階堂がサーブに回ったところで相手のミスを何度も誘い5連続得点でさらに点差を広げる。中島のサーブカットから藤畑のストレートに切る鮮やかなスパイクも決まり、15−9となったところで相手チームが一回目のタイムアウトを取る。流れを切りたくないタイムアウト明け1本目、大浦のコートの奥を的確に狙ったサーブでサービスエースをもぎ取る。この後も好サーブが続き4連続得点となった。しかし相手チームのレフトエースが前衛に回ってきたところで簡単に得点を許してしまう。今度は逆に4連続失点となってしまい19−13となったところで北医が1回目のタイムアウトを取る。このままずるずると悪い流れを引きずりたくないところである。タイムアウト明け、久保田の絶妙なカットから富田のレフトへのトスを、藤畑がきれいにクロスに決め、流れを取り戻す。この後も三國がクロスに強打を決め、流れを完全に北医のものとする。最後は大浦のブロックによって得点し、25−15で1セット目を取った。 1セット目の流れそのままにして臨みたい2セット目。序盤からコースを狙った相手のサーブによって連続失点してしまい、1セット目の流れが完全になくなってしまう。1−5と相手にスタートダッシュを許してしまったところで北医が1回目のタイムアウトを取る。なんとかして流れを取り戻したいが、なかなか思うような形で得点できない。久保田のサーブカットから大浦のAクイックによる得点など随所に良いプレーが出るものの、こちらのブロックミスやサーブミスが目立つ。さらに、徐々にカットが乱れはじめ、その皺寄せがスパイカーにいきスパイクミスや相手のシャットポイントにつながる。相手の流れを切りたいところだが、相手のブロックの前にスパイクがなかなか決まらず、さらにはシャットポイントを3点与えてしまい、苦しい展開となる。その後も相手の流れを全く切ることができないままズルズルいってしまい、19−25で2セット目を落としてしまった。 絶対に落とすことのできない3セット目。2セット目の反省を活かして出だしを大切にしようとセット間に確認した。三國のクロスへの強烈なスパイクが決まり大事な1点目をもぎとる。さらには三國のストレートへのスパイクも決まり3セット目の出だしをいい形で進めることができた。藤畑の絶妙なスパイクフェイントや大浦のAクイックも綺麗に決まり順調に得点を重ねていき、9−4と点差が5点に広がったところで相手チームが1回目のタイムアウトを取る。大事なタイムアウト明けも相手のミスに助けられしっかり得点し、流れを相手チームに譲らぬまま13−6としコートチェンジを迎える。中島と久保田のセッターへの正確なチャンスや藤畑の粘り強いスパイクで長いラリーを制し、依然北医ペースの試合展開のまま試合は終盤へと差し掛かる。流れがこのままいくかと思われたが、24-16とマッチポイントを握ったところからなかなか最後の一点が取れない。いい形でスパイクを打つ場面も多いものの相手の土壇場の粘り強さ、自分たちの堅さから24−23まで詰められてしまう。最後は三國が相手コートギリギリにフェイントを落とし25−23でなんとかこのセットを取る事ができた。結果、セットカウント2−1で勝利した。我がチームにとっては約1年ぶりの勝利であり非常に喜ばしい結果となった。しかし一方で、勝ち慣れていないせいか最後の一点がなかなか取れず、常勝のチームに成長するための課題も露呈した形となってしまった。 3試合目。相手は過去3年間対戦経験のない、公立はこだて未来大学である。この試合の前に行われた未来大の試合の様子を見ていると、絶対的なエースこそ擁さないものの、どのプレーヤーもある程度の攻撃力がありブロックの的を絞りにくい印象を受けた。  1セット目の出だしは相手のスパイクミスやドリブルに助けられつつ、ほぼ互角の攻防が続く。しかし、タッチネットやスパイクなど、もったいないミスで4連続失点をしてしまい4−10となったところで北医が1回目のタイムアウトを取る。タイムアウト明け、何としても得点したいところで中島のサーブカットから大浦によるAクイックが決まり流れを取り戻す。このあとも藤畑のストレートコースに決まるスパイクや三國の力強いスパイクなど好プレーが続き、ほぼ同じ点差を保ったまま試合中盤へ差し掛かる。大浦のブロックポイントや三國のサービスエースなど4連続得点で一時は16−18まで詰める。ここで相手チームがタイムアウトを取る。タイムアウト明けは相手チームの鋭いスパイクやこちらのミスも出てしまい5連続失点。北医に傾きかけていた流れがこのタイムアウトで切れてしまう。そして、この流れを断ち切ることができないまま18−25でこのセットを落としてしまった。  2セット目。立ち上がりから三國のスパイクが決まり、二階堂のサーブで大きく相手を崩してミスを誘う幸先の良い出だしとなった。富田の粘り強いつなぎや運の良いこちらのレシーブエースもあり8−1と大きくスタートダッシュに成功した。しかし1セット目同様、相手チームのタイムアウトで流れが途切れてしまう。タイムアウト明け、相手チームのサービスエースやコンビを使った多彩な攻撃により失点し得点こそ北医がリードしているが、相手ペースで試合が展開されてしまい、8−6と追い上げられたところで北医がタイムアウトを取る。タイムアウト明け、藤畑のスパイクなどで悪い流れを断ち切ったと思われたが、長くは続かない。相手チームの高いブロックにこちらのスパイクが捕まり始め、さらに2度もサービスエースを取られてしまい13−14となったところで、北医が2回目のタイムアウトを取る。ここでひと踏ん張りしたいところだったが、流れは相手ペースのままである。久保田のライトスパイクなどで得点するも、相手のスパイクを思うように上げることができず、どんどん点差を離されていく。最後は相手チームのブロックがきれいに決まってしまい20−25でこのセットも落としてしまった。3試合目は、セットカウント0−2で敗れてしまった。  この結果、秋学連は1勝2敗となり5部A残留という結果に終わってしまった。1年以上にわたり公式戦勝利から離れていたために、快勝できずに接戦になってしまったり、さらに、はこだて未来大戦2セット目のように取れたセットを落としてしまうなど、メンタル的な課題も多く見つかった。春以降の勝利のためにはバレーの基本的な技術の向上はもちろんのこと、より多くの実戦経験を積み、試合に慣れることも必要であると痛感させられた。

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