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2012年東医体Toitai


2012年東医体Toitai

対 聖マリアンナ医科大学 2-1 ○
対 杏林大学 0-2 ×
      結果 トーナメント1回戦敗退

  • 詰めとミス

 先の北医体をもって保健学科の菅原が引退したため、レフトに丹羽、センターに鍋島を起用し、また富田をリベロとする新しい布陣で臨むこととなった。北医体開催時期が例年より遅い6月末であったため、残された時間はわずか1か月。この短い期間の中、急ピッチでチーム作りを進めていった。  昨年に続き、会場は栃木県の鹿沼フォレストアリーナであった。震災の影響により節電の関係などから縮小開催となり、試合数の削減などの措置の下に開催されることとなった。

  初戦の相手は聖マリアンナ医科大学。同じホテルに宿泊していた日本医科大学に情報を聞いたものの、関東の大学ということもあり、データはほぼ皆無の相手であった。しかし、敵はそれだけではなかった。冷房制限による高温の体育館と異常な高さの湿度により、床は試合前からツルツルに滑る状態であった。  1セット目、幸先よく堀井、大浦がたて続けにスパイクを決める。ブロック得点も奪い、流れを掴みかける。しかし、ミスが続いて流れに乗れない。セット中盤、堀井のジャンプサーブが炸裂し3連続得点を奪う。一気に流れに乗りたいところであったが、ここで相手がタイムをとる。すると、ダブルコンタクトやカットミス、トスミスなどを連発し、相手に流れを渡してしまう。丹羽が意地でスパイクを決めるが、勢いに乗る相手のレフトスパイカーに次々と得点を奪われてしまう。崩れた状況を立て直すことが出来ないまま、18−25でこのセットを落としてしまう。  2セット目、更にひどくなった床の状況に、両チームとも大苦戦を強いられることとなった。そしてブロックの相性を考えた結果、ローテーションを一つ回した状態でスタートすることとなる。考えて序盤、出村のサービスエースやリベロ富田の好レシーブ、大浦のブロック得点などがとびだす。二階堂も必死でボールに喰らいつき、相手のミスもあってリードを奪う。滑る床に苦戦しながらもカットを上げ、堀井、丹羽が粘り強くスパイクを決めていく。しかし、中盤になると相手に立て続けにブロック得点を奪われ、流れが傾きかける。サイドアウトが続く中20−20で迎えたセット終盤。出村で相手を崩し、一気に主導権を奪う。相手は2度のタイムを使うも、サービスエース3本を含む怒涛の5連続得点で25−20でこのセットを取り、勝負の行方は第3セットに持ち越される。  第3セット、床の状態は遂に最悪となる。立ち上がりから両チームともに信じられないようなミスを連発。暑さや思うようにプレーが出来ない苛立ちから集中力を保つのが難しくなる。しかし、ここで簡単に折れるわけにはいかない。相手がミスを続ける中、粘り強く球を繋ぎ、チャンスでは確実に得点を取り、流れが北医に傾き始める。そしてそれは、この試合が初出場となったピンチサーバーの横井のところでの4連続得点で決定的なものとなる。この後は危なげない試合展開で、最終的には25−15でこのセットを奪った。これによりセットカウント2−1で、2年ぶりの東医体勝利を収めることとなった。

  東医体2日目、ここからは負けたら終わりの決勝トーナメントである。対戦相手は杏林大学、ここ数年は対戦経験のない、全く未知の対戦相手であった。攻撃的なセッターとレフト、センターが揃っていたチームであった。そして、この東医体の優勝校である。  第1セット、硬さがみられた序盤、サーブカットでコート前方を狙われ、カットを乱される。何とか相手に返すも、Aクイックやレフトからの攻撃を止めることが出来ず、次々とスパイクを決められ苦しい立ち上がりとなる。堀井が後衛へと下がるとスパイクを決められず、一気に相手にリードを許してしまう。大浦のブロックから3連続得点を奪うも、ミスの少ない正確なバレーを展開する相手と点差を詰めることが出来ない。更にBクイックに対してブロックが機能せず、相手に主導権を許す。しかし、中盤以降はサーブで攻め相手の速攻を封じるとともに、エース堀井にトスを集め得点を奪っていく。しかし、序盤につけられた差を埋められず13−25でこのセットを落としたが、最後は次のセットにつながる互角の戦いであった。  第2セット、またしてもカットを崩されるが、堀井が難しいトスを次々と決め、相手に流れを渡さない。大浦も要所でAクイックやブロックを決めリードを奪う。ここにきてようやく、サーブで攻めて相手を崩し,返ってきたところを確実に決めるという、今まで目指してきていた形が出来始めた。しかし、リードしたまま迎えた中盤、綻びが露呈しミスを連発、それゆえにサーブも攻められず相手に自由な攻撃を許してしまい、一気に点差を縮められてしまう。必死に繋ぎ、サイドアウトを繰り返し、丹羽が苦しい場面でスパイクを決め、2点リードしたままセットポイントを奪う。だが、やはり最後までミスをなくすことが出来なかった。ここで2本ミスが続き、何とか大浦のブロックポイントで1点を取って25−24。相手に速攻を決められ、25−25。この後、カット、スパイクにミスが続き、結局27−25でこのセットも落とし、セットカウント2−0で敗れることとなった。この結果、今年度の東医体の敗退が決まった。

 特に第2セットは、優勝校相手に善戦したといえる内容であった。しかし、あまりにも悔やまれる敗戦であったこともまた事実である。中盤までリードし、先にセットポイントを奪うも、自分たちのミスで逆転され負ける。これは道医体や北医体でも経験した負け方であった。最後まで詰め切ることが出来ない甘さが、またしても出てしまったのである。  後輩たちには、今回の大会で経験した悔しさや勝つことの難しさを忘れることなく、来年は自分たちがチームを引っ張らなければいけないという気概を持って、次の1年精進していってもらいたい。  また、今大会をもって長きに渡りチームを支えた5年の丹羽、4年マネージャーの浅野、授業の都合で今年も東医体に来られなかった2年マネージャーの竹田が引退となった。お疲れ様でした。

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