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2012年秋学連Akigakuren


2012年秋学連Akigakuren

対 札幌学院大学 0-2 ×
対 北海道教育大学札幌校 0-2 ×
対 北海道教育大学函館校 1-2 ×
対 北見工業大学 0-2
         結果 0勝4敗 4部5位

  • 試すこと

 3年大浦が新しくキャプテンを務めることになって初の公式戦となった今回の秋学連。東医体を戦った5年生の丹羽が引退し、5年生堀井の去就が決まっていなかった為、経験も技術も未熟な6人で構成されたチームとなった。今回大会では、二階堂・鍋島をレフト、大浦・横井をセンター、出村をセッターとし、セッターの後継者として育成していく為に、二段トスを上げる機会の多いライトに富田を起用する新たな布陣で挑んだ。そして、今の自分たちの力はがどれほど通用するかを知る、いわば「試す」ことに主眼が置かれた。そのため、秋学連までの限られた期間の間に、それぞれのボジションに特化した練習メニューが主となった。しかし、膝の状態が芳しくない鍋島と、カット、スパイクの精度が低く、試合を組み立てるのが難しいと考え、堀井にレフト、引退した菅原にリベロで参加してもらうこととなった。 会場は旭川。10月にも関わらず非常に寒く、アップが十分にできないという不利な条件がそろった中での大会であった。

  初戦は札幌学院大学。春学連では惜しくも負けており、何としても勝ちたいところ。  1セット目は、新チーム初の公式戦であってか、チーム全体として皆緊張をしており、動きも硬かった。序盤から相手のスパイクが決まる、苦しい状況。こちらがラリーに持ち込めない内に、相手のサーブにカットが崩される。堀井がスパイクを決め、二階堂も初レフトのなか、必死にスパイクを打つものの、相手にリードを許し続ける一方的な内容となり、13−25でこのセットを落とす。  2セット目、セット間に1セット目のことはきっぱり忘れて、2セット目からの反撃を皆で誓った。バレーボールは3セットのうち2セットを取ればその落とした1セットがどんな内容でも勝てるのである。しかし序盤は1セット目の流れを引きずってしまい、ネットタッチなどのミスが連続してしまい5−9と引き離されてしまう。それでもそこから二階堂、堀井が立て続けにスパイクを決め、スコアを9−10に持ち直す。大浦のクイックも隋所に決まり、一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし、相手がタイムを取ったことをきっかけに調子を取り戻してしまう。こちらのミスも続き徐々に点差を広げられてしまい、最終的には19−25で2セット目を落とし、この試合を落としてしまった。

  2試合目の相手は北海道教育大学札幌校。春学連では同じ4部リーグで戦い、そして勝利を収めたチームである。今回もその再現を目指した。前試合の硬さをなくすため、極寒の外に出て、十分にアップをして試合に臨んだ。  1セット目は序盤、相手の強力なサーブによってカットが崩され、相手の勢いに飲まれてしまう。1回目のタイム時には2−7と点差が開いていた。タイム後はこちらも少しずつ立ち直り、堀井、大浦、二階堂それぞれがスパイクを決め、調子を上げてくる。さらに終盤に鍋島を投入してその鍋島がスパイクを決めるも、序盤の差は埋まることはなく、このセットを17−25で落とす。  2セット目、横井のシャットポイントで、チーム1点目がもたらされる。横井はつい最近からブロックの練習を始めたこともあり、チームの士気も上昇した。1セット目の反省を生かして、サーブを攻めて相手攻撃をレフト1枚に絞る。そして、ブロックで仕留めることを確認する。相手のブロック、スパイクは相変わらず、こちらよりも上を行く。しかし、こちらも堀井の速く巧みなスパイクを中心に、また出村の意表を突くツーアタックも決める。また、直接の得点に結びつかないものの、二階堂の渾身のスパイクもチームを勢いづける。試合はどちらに転がってもおかしくない状況となる。しかし相手の高い、そして強力なスパイクが決まり、そしてブロックを連続で決められる等、中盤に点差を広げられてしまう。堀井のスパイクで応戦するも、粘りも虚しく2セット目を19−25で落としてしまい、この日の全敗が決まってしまった。

  2日目、なんとしてでも3位以上になって4部残留をすること、そして相手チームの攻撃パターンを宿泊先のホテルで確認して会場に乗り込んだ。

  第3戦目の相手は北海道教育大学函館校。春学連で5部から昇格してきた勢いのあるチームである。  1セット目、序盤は両チームともミスが重なりお互いに力を出しきれない。しかし、4−6からの堀井が3連続のサービスポイントで勢いに乗ったのか、大浦のサービスエース、また次の二階堂のサーブからも4連続でポイントを取るなど一貫して北医が試合の主導権を握る。また大浦のブロックも決まり、そして終盤には鍋島も投入してポイントを取り25−14でこの秋学連初めてセットを取る。  2セット目、1セット目の勢いに乗り、このセットで一気に試合を決めたいところであったが、立て直しを図ってきた相手にのペースにのまれてしまう。ライトを織り交ぜた攻撃と、早いクイックに翻弄される。リベロ菅原の正確なカットや、渾身のレシーブも見られるも、堀井以外がなかなか得点に結びつけることができない。完全に勢いを奪われた2セット目は17−25で落としてしまう。 どうしても取りたい3セット目、序盤から一進一退の競った展開となる。菅原、堀井のカットから堀井を中心とするスパイクにより得点を重ねていく。対する相手もしぶとくボールに食らいつき粘りを見せる。終盤になってもその展開は変わらず、試合は23−23となり、あと2ポイント連続でとったほうが勝つ状況となる。ここで相手のスパイクミスによりこちらのマッチポイントとなる。しかしここでまさかのサーブミスをしてしまう。堀井が後衛に回ってしまうが、絶対に落とせない状況の中、出村は堀井にトスを集めバックアタックで攻撃する戦法をとる。しかし、またしてもサーブミスが続き、最後は力尽きて26−28でこのセットを落としてこの試合も敗れてしまった。

  この結果、1試合を残してミーティングがあり5部との入れ替え戦に回ることが決まってしまった。そこで次の試合の方針として、この大会の目的の1つである「試す」ことに重点を置いて試合に挑むことを確認した。下の学年のバレーの実力を思い知る機会を得る為に…。

  4試合目の相手は北見工業大学。昨年の秋学連で敗退し、4部降格という因縁の相手である。そして、ここまで、両チームとも全敗しており、4,5位を決定する戦いとなった。1セット目。序盤は堀井のスパイクが決まり、一時は7−1とリードした。しかしここから北医の経験の浅さが出てしまう。相手のスパイクにカットが完全に崩され、ミスにより、6連続で得点を許してしまい、タイムをはさんで1点を取り返すも、またもや5点連続で失ってしまう。このようにミスによって自滅してしまい、このセットを16−25で失ってしまう。  2セット目はサービスエースを決められ、菅原がそれになんとか食らいつくも、ミスが続いてしまう。富田の好レシーブも見られるものの、終始相手ペースで試合が進む。途中で鍋島を導入し、鍋島がスパイクを決めるも流れは変わらない。このセットを17−25で落としてしまい0−2でストレート負けとなってしまった。この結果、秋学連全敗が決まってしまった。

  この大会の目標の一つに「試す」ということがあったが、結果として自分たちがいかに上の学年に頼ってしまっているかを実感することになった。それは、最終の北見工業大学戦で明らかであった。このチームのレベルを上げるためには、下の学年の能力の底上げが必要で、そのためにそして一人一人の練習に対する意識を高めていくことが必要であることを確認した。この悔しさをバネにして、今後の練習に取り組んでいくことを各個人が誓った。

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